夢と希望に満ちた地域へ 飯能商工会議所が賀詞交歓会
飯能市の経済界を代表する商工業者らが集い、新年の幕開けを祝う飯能商工会議所(矢島巌会頭)の賀詞交歓会がヘリテイジ飯能で開催され、会員事業所や来賓など180人が出席した。挨拶で矢島会頭は「交流人口の増加を図り、笑顔に溢れた夢と希望に満ちた活力のある地域として発展するよう、力を合わせて頑張りたい」と意気込みを語り、協力を呼びかけた。
矢島会頭は、「経済に目を向けると、ほどよい適温経済が続いており、戦後73か月続いた“いざなみ景気”を今月で超えると言われている。こうした景気が長く続いて欲しいと思うが、消費税増税、人手不足の問題、総理が財界等に6年連続で賃上げを要請しているにも関わらずなかなか給料が伸びないなど、私ども中小企業は、経済はどうなるんだろうといった不安を抱えている」。
そうした中、昨年11月のメッツァビレッジ、今年3月16日のムーミンバレーパークのオープンなどの話題に触れ「今年は飯能市が大きく変わる1年になると思う。我々も会員事業所の発展、地域の発展を目指して、各種事業を積極的に進めていく所存。行政機関や各団体、商店街の皆様と連携し、少しでも多くの方に足を運んで頂き、交流人口の増加を図り、笑顔に溢れた夢と希望に満ちた活力のある地域として発展するよう、青年部、女性部と力を合わせて頑張っていきたい」とし、14回目を迎える「飯能ひな飾り展」や日高市との連携事業となる第5回「鍋まつり」、また、第8回「震災復興元気市」、「西川材フェア」「パンフェスタ」、近隣商工会議所との交流会などの事業を紹介した。
また、会館建て替えについて「いよいよ新しい会議所の建設が始まろうとしている。四十数社の応募の中から、野沢正光建築工房さんが最優秀に輝いた。私たちにとって自慢になる、ランドマークになる建物を設計して欲しいとお願いしている。ぜひ来年春のオープンを楽しみにして頂きたい。大変多くの建設資金がかかる。市、県、国等にも色々お願いしている。意を汲んで頂き、皆様のご協力をお願いしたい」と呼びかけた。
その後は来賓を代表して大久保勝市長、野田直人市議会議長、大塚拓衆議院議員、内沼博史県議が登壇し、次々に新年の幕開けを祝った。
また、「最近の経済情勢」と題して講演が行われ、日本銀行調査統計局調査主幹・埼玉県経済総括の清水雅之氏が講師となり、データを示しながら日本経済や県内の経済状況を解説。「我が国の経済は緩やかに拡大し、今月まで拡張が続けば戦後最長となるが、成長率自体はそれほど高くなく、賃金も跳ね上がっていないので、どうなっていくのかと感じている方も多い」とし、米中貿易摩擦の影響など海外経済のリスクには十分注意が必要としながらも、「バランスの良い景気回復を続けていくことが経済成長のためには重要」との展望を述べた。
閉会後は引き続き懇親祝賀会が開かれ、中里昌平顧問の音頭で乾杯、出席者たちはテーブルを囲んで親睦を深めた。