県道飯能寄居線バイパス全線開通へ 北平沢工区、12月下旬完成
日高市北平沢地内で整備が進められている県道飯能寄居線バイパス北平沢工区が今年12月下旬に完成の見通しとなり、同工区の完成に伴い飯能市と越生町を結ぶ延長15キロの同バイパスが全線開通を迎える。県はこれに合わせて同工区で完成記念式典の開催を予定しており、日高市内の囃子連や獅子舞、よさこい、民踊などの団体に出演協力を求め、このほど上鹿山公会堂で事前打ち合わせを開いた。谷ケ﨑照雄市長、小谷野五雄県議も出席し、念願のバイパス開通を市を挙げて盛り上げて欲しいと呼びかけた。
県道飯能寄居線は飯能市の国道299号と寄居町の国道140号を結ぶ延長約36キロの幹線道路で、沿線市町の交通量の増加に伴い慢性的な渋滞が発生。日高市内の現道では、幅員が狭く大型車同士のすれ違いが困難な高麗川橋、右折車両の多い南平沢交差点などで渋滞が目立ち、路線バスや埼玉医科大学国際医療センターへ向かう救急車の通行にも影響を及ぼしている。
渋滞解消や地域活性化を目的とした飯能寄居線バイパス(新飯能寄居線)は、飯能市と越生町を結ぶ延長15キロで、飯能、日高、毛呂山町、越生の市街地を迂回するバイパスとして整備が進み、現在整備中の北平沢工区が完成すれば全線開通を迎える。
北平沢工区は、日高市と毛呂山町を結ぶ区間として高麗川、北平沢運動場、宿谷川を南北に縦断し、北側は埼玉医大国際医療センター入口付近と接続、南側は既に整備を終え一部暫定的に使用している新堀工区とつながる。未接続区間は2・7キロ。高麗川、宿谷川への2つの架橋工事、グラウンド内を道路が縦断する北平沢運動場内の整備などを経て、工事は大詰めを迎えている。
12月下旬に完成の目途が立ち、完成記念式典には主催者の県を代表して上田清司知事が出席予定。県選出の国会議員、県議、関係首長、市会議員、財産提供者、地元関係者など約200人を招いて同工区の路上や北平沢運動場を使って式典や記念行事を行うとしている。
会場では地元の囃子連や和太鼓、神輿、よさこい、民踊などの団体の発表、ハーレー隊のパレードなどを予定し、関係団体に出演を打診、このほど事前打ち合わせが行われた。
関係者を前に飯能県土整備事務所の小宮山節男所長は「飯能寄居線バイパスは20年以上かけて、ようやく開通の運びとなる。これまでに土地所有者の方々をはじめ周辺の皆様のご協力を頂いた。完成式典に向け、ぜひ皆様のご協力をお願いしたい」と挨拶。
小谷野県議、谷ケ﨑市長は、「長い事業期間を経て、いよいよ念願のバイパスが開通を迎える。北平沢工区は埼玉医大国際医療センターへ救急搬送を行う道路として重要な役割を担い、日高市の交通事情は大きく変わってくると思う。式典には大勢の市民に参加頂き、盛大にお祝いしたい」などと述べた。
その後、昨年7月に開通した国道299号台飯能工区開通式典の手順を例に、県職員から式典の概要説明が行われ、地元団体の関係者と配置などについて協議が行われた。