めざすは全国制覇 日高市消防団第3分団

県代表として知事訪問を行う団員や関係者

 19日に富山県富山市で開催される消防庁・日本消防協会主催の第26回「全国消防操法大会」ポンプ車の部へ、日高市消防団(和田貴弘団長)の第3分団が出場する。8月に鴻巣市で行われた県大会で優勝を飾り、埼玉県代表として「消防団の甲子園」と呼ばれる全国行きを決め、上田清司知事からも激励を受けた。日高は過去に平成10年に全国大会で準優勝を果たして以来、20年ぶりの全国出場。出場メンバーの3分団員は仕事を終えた夜間、飯能日高消防署のグラウンドで訓練を重ね、息の合った操法で初の全国制覇を狙う。

 隔年で実施されている消防操法大会は、消防団員の消防技術向上と士気の高揚、消防活動の充実発展を目的にポンプ車・小型ポンプ車の各部門で消防操法技術を競うもの。全国大会には都道府県を代表して48隊(ポンプ車の部23隊、小型ポンプの部25隊)が出場する。

 埼玉代表としてポンプ車の部に出場する日高第3分団のメンバーは、指揮者・堀口豊さん、1番員・加藤紘希さん、2番員・高橋裕矢さん、3番員・椎橋義昭さん、4番員・猪俣浩慎さん、補助員・小森弘喜さんの6人。

同分団は、猿田・鹿山・上鹿山(一部)・中鹿山・下鹿山・原宿・新堀新田・旭ヶ丘(一部)・南平沢(一部)・猿田上野台・高麗川1~3丁目を管轄する。

 8月の県大会では出場14隊のトップバッターを務め、指揮者の号令のもと一糸乱れぬ迅速な動きで車両に搭載されたホースを延ばして放水、的確に火点となる的を倒し、見事に優勝を果たした。

 県代表を背負っての大舞台を控えて県庁での知事表敬訪問も行われ、谷ケ崎照雄市長、小谷野五雄県議、和田団長とともに上田清司知事を訪ね、知事から激励を受けた。

間近に迫った全国に向け、出場メンバーは仕事を終えた夜間、飯能日高消防署に集まり訓練に励み、指揮者の堀口さんは「指導して下さる皆さんをはじめ、大勢の方から応援を頂いている。消防団全員で勝ち取った全国大会。一丸となって優勝を目指したい」と意気込みを語り、和田団長は「連日のように訓練を繰り返し、全国でも十分に戦える技量を身に付けている。全国の舞台でも自信を持ってやり切って欲しい」と期待している。