ベトナムにパソコン寄贈 飯能ロータリークラブ
社会奉仕や国際奉仕、青少年奉仕などを目的に活動する飯能ロータリークラブ(和泉由起夫会長)は、ベトナム共和国の高校にパソコン20台とプリンター2台を寄贈し、このほど同クラブ国際奉仕委員会の藤原秋夫委員長と吉田健委員がベトナムを訪問、寄贈先の高校を視察した。同クラブは過去に、ロータリー米山記念奨学会の援助を受けて日本に滞在していたベトナム人留学生を支援した経緯があり、元留学生を縁に3年前からベトナムの高校へパソコンの寄贈を続けており、今回までに寄贈したパソコンは計80台にのぼる。
寄贈開始にあたっては、4年前、元留学生を通じてベトナムの教育励学委員会に依頼し、会員が現地の学校を視察。校舎の整備をはじめ教材や備品などの要望が挙がった中、高校にパソコン教室があり配線などは整備されているもののパソコンが1台もないという現状を受け、国際化・情報化に伴うIT教育の推進を考慮し、多くの生徒が活用できるパソコンとプリンターを寄贈することになった。
寄贈先の高校は現地の教育励学委員会が決め、初年度はパソコン30台、プリンター3台、翌年度はパソコン30台、プリンター3台を寄贈。今年度はパソコン20台、プリンター2台をタイホア省の高校に贈った。寄贈を受けた学校では、パソコンを使ってITやデータ管理、プログラミングなどの授業が行われているという。
現地を視察に訪れたRC会員たちは、学校関係者から熱い歓迎を受け、「世界に繋がるインターネットやコンピュータは各学校でほとんど普及していない。寄贈を受けたパソコンを活用して生徒たちの視野や知識を広げたい」「パソコンの寄贈を受け、生徒や教員たちのモチベーションが上がっている。これからもっと教育に力を入れ、素晴らしい人材を育成し国の発展に貢献できるよう頑張りたい」などと感謝が寄せられた。
視察を終え、飯能RC国際奉仕委員会の藤原委員長は、「ベトナムの学校は、建物は立派だが、教材が非常に少ないという現状だった。現地からは色々な要望があったが、今はITの時代なのでパソコンを贈ろうということになった。信頼のある奨学生が橋渡しをしてくれたので、スムースに手続きを行うことができた。現地にはまだまだ足りないものも多く、今後も支援を継続していけたら」と話している。