銀世界を一望 「自然のゲレンデ」でソリ

ソリ遊びを楽しむ姉妹。後方にうっすらと富士山を確認できる

 晴天の下、眼下に広がる銀世界。22日は終日雪が降り積もり市民生活に大きな影響を与えたが、夜半には降り止み、23日朝にはすっかり晴れ上がった。この朝気温は氷点下7度まで冷え込んだが、オレンジ色の日の光が、一面白一色となった街を明るく照らし出した。

 飯能市美杉台5丁目にある「あさひ山展望公園」からは、美杉台の住宅街ばかりでなく、雪に覆われた飯能市街が一望できた。この朝よく晴れわたり、遠く南西方向には、頂上に雪化粧を施した富士山が姿を現した。遠くの富士山をバックに、お父さんが見守る中、寒さなど気にも留めず幼い姉妹が、まだ誰にも踏み荒らされていない雪の斜面を利用して、歓声を上げながらソリ遊びを楽しんでいた。

 同公園は平成23年春に誕生。名称は、同公園北側のあさひ山にちなんで命名。見晴らしを重視した眺望公園として整備され、面積約3万6000平方メートル、“ふもと”の駐車場からの高さは25メートル弱あり。頂上には、北側の一部を除き、遠くまで見渡す事ができる広い眺望台がある。

 天気が良ければ、東側からは、東京都墨田区にあるスカイツリーも確認でき、西側には、名栗や秩父の山々が迫る。南西方向を望むと特に空気の澄んだ冬には、富士山の雄大な姿を目にすることができる。

 初日の出や、夜景などを楽しむスポットとして付近の住民に親しまれ、ここ数年、初日の出を一目見ようとする住民以外の人も押し掛けるほど。市民の憩いの場として定着している。