優秀8案が活性化策競う 「飯能プラコン」最終審査

 飯能の人や自然などを活用して、地域を活性化させ、実現可能性の高いアイデアなどを募集する「第11回輝け!飯能プランニングコンテスト」(駿河台大学・飯能信用金庫主催)の最終審査会が20日、飯能信用金庫研修所(同市稲荷町)で開かれる。後援は飯能市、飯能商工会議所、奥むさし飯能観光協会、飯能青年会議所、飯能ケーブルテレビ、文化新聞社。

 市民、学生、団体に、柔軟な発想で、地域に埋もれた「資源」を掘り起こしてもらい、飯能の活性化につなげていくことが目的。飯能のまちを輝かせるような、事業展開が可能であったり、まちなかを活性化させたり、飯能を広く市内外にアピールできるようなユニークな提案が期待される。優秀な提案には、主催者がプランの実現に向けサポートする。 

 これまで、飯能産にこだわりぬいた納豆作りプランは事業化に成功し、「ゆきちゃん納豆本舗」(同市岩沢)という会社が設立され、手作り納豆「奥むさし納豆」が製造されているほか、「のらぼう油プロジェクト」プランを提案した小島農園(同市芦苅場)は、固定種の完全自然栽培農業を推進し、先駆的取組として全国から注目を集めている。

 今回も、市民、学生、団体等から、優秀なプラン、ユニークなアイデアが多数集まった。先月、書類審査を通過したプランニングの提案者がプレゼンする第1次審査会が開催された。厳正な審査の結果、合計22プラン中、20日の最終審査に勝ち残ったのは、一般部門(個人・団体・法人)、学生部門(大学生・専門学校生・高校生)、それぞれ4つで計8プラン。

 最終審査は、主催団体のメンバーで構成される審査員8人が、8つのプラン発表を、質疑応答も含め実現可能性、アイデアの独創性等の観点からチェックし、両部門で、最優秀賞と優秀賞を決める。

 受賞したプランには、賞金が贈られる。一般部門が最優秀賞1本(10万円)、優秀賞2本(5万円)、学生部門が最優秀賞1本(5万円)、優秀賞は3本(2万円)。

 最終審査会出場プラン名と発表者は次の通り。敬称略。

 【一般の部】

①新世代応援飯能市(Hanno New Generation Support)=中村正幸②飯能産の野菜しか食べたくない!~地域の宝石、固定種野菜の魅力発掘ガイドBOOK~=荒井知子③はんのう手作り市―ものづくりで地域活性―=森田啓介④野菜オーナー制度で農業振興、観光振興=永山隆

【学生部門】

①おいでよ!飯能でムーミンママの味を体験しない?=長岡琴弥、宮川奈央、村山直樹、武島柚樹②撮り倒れ!自然満喫バスツアーin飯能=田中慶吾、伊藤実、戸谷夏実、亘愛華③西川材モザイクアート~親子で挑むコンテスト~=佐々木大誠、五十嵐早紀④飯能キャッチャー~僕らの河原と大自然~=河井秀斗、平松美侑、田島徳人、服部圭吾

 今回、学生部門は最終審査に残った4プランとも、同大学の学生の提案。

 午後12時半開場、1時開始、発表者、関係者以外の一般市民もプランニング発表や、審査結果を観覧できる。参加申込不要。

 問合せは同金庫地域活性化推進室972・8111㈹。