祭りに合わせ山里ブラブラ 「なぐり見聞食ブラさんぽ」
名栗川を挟んで寺社、古民家、サクラ並木など名栗地区屈指の名所旧跡が集積する「上名栗7区自治会」と「同8区自治会」内の道路を、スタンプラリーやクイズを解きながらブラブラと散歩し、祭り見物や買い物、食事などで楽しむ「なぐり見聞食(けんぶんしょく)ブラさんぽ」が9月24日に開かれる。四季を通して手軽に散策できるコースとして一帯をPRし、活性化に繋げようとする地域の取り組み。7・8区の自治会長や神社の総代代表らが集まって立ち上げた実行委員会(平沼誠之会長)が主催し、飯能市、奥むさし飯能観光協会、国際興業飯能営業所の後援。
上名栗7区、同8区の二つ自治会内の道路沿いには寺院や神社などのパワースポット、築120年という古民家、ヒガンバナ群生地、サクラ並木、キャンプ場、食堂、ケーキ工房などの文化・観光スポットなどの立地が、他区と比べて際立って多い。
地区を特徴付けるこうした多様な見どころ、食事どころ、遊びどころを活用して地元住民が一体となって外から人を呼び込み、地元との交流を通して活力ある地域にしようと今回、「なぐり見聞食ブラさんぽ」が企画された。
このイベントで、来訪者が「ブラブラ」と散歩するコースは、7・8区の自治会内を縫う大小の道。道路は、名栗川を挟んで秩父~飯能を結ぶ県道と市道が並行し、この2本の主要道を複数の生活道が適度な間隔で、上から見ると梯子のような形で繋いでいる。コースの距離は、エリアの最も外側を回ると、3キロメートルほどになる。
エリア内の主だった施設としては、飯能市街地寄りの7区に、食堂「花廼家(はなのや)」、古民家を利用したキャンプ場の「古民家ファミリー・ビレッジ」「ケニーズ・ファミリー・ビレッジ」、パワースポットの「星宮神社」「薬師堂」「諏訪神社」「鳥居観音」、古民家の「しもっくわばら」「うえっくわばら」「よこあん」「ひらぬま」など。
名栗地区行政センターから上方の8区には、パワースポットの「八坂神社」「観音滝」、歴史的建造物の「旧名栗村森林組合」「旧名栗村農協」、ケーキ工房「綵珠(あず)」などがある。
ブラさんぽ参加者には、コース上の店舗などに置かれたスタンプを10個以上集め、ブラさんぽ本部に提示すると景品がもらえるスタンプラリーが用意されているほか、商店や飲食店では、割り引きなどのサービスも受けられる。
当日は、県道に面した山裾に鎮座する星宮神社の例大祭の日。祭りで奉納される伝統獅子舞も、ヒガンバナが咲き誇る境内で堪能できるプランだ。
会長の平沼さん(75)は「来た人も、地元の人も楽しめ、名栗にまた行ってみたいと思って頂けるような継続できる事業にしたい。テーマは『見る・聞く・食べる』です」と、初イベントへの意気込みを熱く語る。
また、来訪者への「おもてなし」「共に参加し、地域の魅力再発見」のきっかけになればと、自宅前に野菜や手芸用品を並べて販売したり、プランターの花で飾って迎えることなどを7・8区の自治会員に回覧で呼び掛けているという。
ブラさんぽの開催時間は、午前10時から午後4時まで。雨天決行。現地までの移動手段として国際興業バスを利用する場合は、飯能駅北口から乗車すると、バス停「宮の平」(星宮神社近く)で下車(イベント本部前)。運賃は、大人片道680円。
同実行委は、今年11月12日の「なぐり紅葉まつり」に合わせ、2回目の「なぐり見聞食ブラさんぽ」を開く考え。問い合わせは、名栗地区行政センター(979・1121)へ。