大久保勝氏が再選 真価問われる2期目へ
現市政の継続か刷新かが問われた飯能市長選挙で、1万7410票を獲得し、有権者の信任を得たのは、現職の大久保勝氏(64)=無所属(自民・公明推薦)・下名栗=だった。夜10時20分頃、大久保氏や多くの支持者が待つ選挙事務所に当選確定の一報が舞い込むと、歓喜の拍手が湧き起こり、大久保氏を囲んで万歳三唱などが行われた。
大久保氏は、市役所改革・保育所問題・森林対策など市政の根本的改革を訴えた前市議の椙田博之氏(53)=無所属・川寺=、子育て支援・福祉充実・市民参加の市政実現などを掲げた主婦の長谷川順子氏(44)=無所属(共産推薦)・赤沢=の新人2人を相手取り、自公の推薦を得て保守層を手堅くまとめたほか、メッツァ誘致、子ども医療費無償化、大河原工業団地の100%立地、ふるさと納税拡充といった1期目の実績を武器に、「土台作りを終え、棟上げの時」「飯能市から始まる日本の創生」などと支持を呼び掛けた。
3候補による激戦となった反面、有権者の関心は低く、当日の有権者数は6万8019人(男3万3778人、女3万4241人)で、投票率は42・76%。参院選と同日だった前回平成25年の57・60%を14・84ポイント下回り、市長選単独だった平成21年43・48%と比べても0・72ポイント下回る結果となった。
【得票数】
▽大久保勝氏 17,410票
▽椙田博之氏 6,970票
▽長谷川順子氏 4,404票