「日高塾」で基礎学力向上へ 全小学校区でスタート
小学生の基礎学力の向上や学習習慣の定着を目指し、土曜日を活用して児童の学習をサポートする日高市教育委員会主催の「日高塾」が5月から市内全小学校区でスタートする。
毎月1回各校で行われている土曜授業の終了後、小学4~6年生のうち希望者を集めて実施するもので、教諭経験者や教諭を目指す学生など地域の指導者が学習支援を行う。
市教委は平成26年度から、市内各小中学校で毎月1回土曜日に午前中3時間の授業を行う土曜授業を導入しており、日高塾はこの土曜授業実施日に合わせ、小学生の基礎学力の向上や学習習慣の定着、保護者が勉強を見る事ができない児童や塾に行けない児童の補充学習などを目的に計画。
昨年度、高根を皮切りに高麗、高萩の3校で実施され、今年5月からは高麗川、高萩北、武蔵台を加えた全6学区でスタートする。
日高塾の内容は小学4~6年生の希望者を対象とし、参加は無料。学区ごとに退職教員や学校応援団、教員志望の学生などから指導者を募り、毎月1回、土曜授業終了後の午後を活用し、公民館等で2時間程度、学校から出された宿題、学習プリント、学校の授業で分からない点などについて学習支援を行う。
会場は、高麗小は高麗公民館、高麗川小は生涯学習センター、高萩小は高萩公民館、高根小は高麗川南公民館、高萩北小は高萩北公民館、武蔵台小は武蔵台公民館。
日高市は、全国学力・学習状況調査で平均正答率がいずれも全国平均、県平均を下回っており、市全体の学力向上が大きな課題。
市教委は昨年度、児童生徒がインターネットを通じて自宅のパソコンやタブレット、スマートフォンで学校の教科書に沿った学習に取り組むことのできる「自宅学習システム」も導入。
日高塾の実施と合わせ、学習環境の充実により、児童の学力向上を図りたいとしている。