ちふれ飯能工場が着工へ 来年4月に操業予定
女子サッカー1部リーグ「ちふれASエルフェン埼玉」の活躍などで知られる㈱ちふれ化粧品(本社・川越、片岡方和社長)は20日、飯能新工場(同市茜台)の第Ⅰ期建設工事の地鎮祭を執り行った。
同社は、化粧品製造・販売業。問屋を通さない直接販売、宣伝広告費に莫大な経費を掛けない、容器の共通化、詰め替え化粧品の販売などで徹底したコストダウンを実現。昭和37年、「100円化粧品」の販売を実現したことで知られる。
同社の事業指針は、高品質商品の適性価格での提供、全成分表示などの情報開示による安全安心対策と、資源の有効活用による環境保護。
近年は、活躍する女性の支援にも力を入れている。
平成27年に、同市茜台に福利厚生施設となる研修センター、グラウンドを開設。女子サッカーチーム・ASエルフェン埼玉の練習拠点を茜台のグラウンドに移したのは、同社の女性支援活動の一環。
同社の工場建設計画は、製品製造能力を高めるために立案されたもので、本社・川越から近く、地盤が強固な秩父古生層帯に属する飯能が適地と判断された。
平成26年度から27年度にかけて業績が約1割アップ。生産体制の強化が急務となり、創業70周年を迎える今春第Ⅰ期建設工事に着手することになった。
新工場は、グラウンドの北隣りで敷地面積は、約4万2100平方メートル、延床面積約2340平方メートル、建設工事への投資額は15億3000万円。来年2月に建設工事を終え、4月に操業開始予定。
同工場では、スキンケア製品の製造を行い、従業員およそ35人で運営する。
同社では、第Ⅰ期建設工事が終了した後、情勢を見ながら、工場の整備を順次検討していく予定という。
この日の地鎮祭には、同社の島田恵都子会長、片岡方和社長など7人の取締役や、設計施工を手掛けた千代田テクノエース㈱の山本寛社長ら約40人が出席。
厳粛な雰囲気の中、同市川寺の飯能御嶽神社の駒井宮司が祝詞奏上し、片岡方和社長らが鍬入れを行い、島田恵都子会長らが玉ぐしを奉納した。この日の神事の後、ほどなく着工予定。
市民は、エルフェンの活躍とともに、今後の雇用創出にも期待し同社の工場稼働を心待ちにしている。