定数19を26人で争う激戦に 飯能市議選、告示までカウントダウン
16日告示、同23日に投開票の任期満了に伴う飯能市議会議員選挙まで、10日を切った。今月初めから、告示後に立候補者の顔写真が張り出される選挙ポスター掲示場が市内各所に設置され、サクラの開花状況に伴うように、市民の選挙への関心が徐々に高まっている。
立候補者説明会には、民進党の後押しを受けて、出馬を模索していた立候補予定者が一人いたが出馬を断念。説明会後に、出馬の意欲を新たに表す人も、意思を撤回する人も見られず、立候補者は、最終的に説明会に参加した26人になる公算が大きい。
今回の選挙戦は、現職17人と新人9人が、19の議席を巡って争う稀に見る激戦。7人が涙を飲むことになる。現職は、7月9日に投開票が行われる市長選への出馬を表明した椙田博之氏を除く17人全員が再選を目指すが、新人にも有力とされる候補が多く、実績を積み重ねた現職といえども、当確が出るまで油断できない。
現在の立候補予定者(敬称略。順不同、現新別、居住地)は、砂長恒夫(現、飯能)、平沼弘(現、南川)、新井重治(新、岩沢)、内田健次(現、原市場)、木藤達哉(新、柳町)、松橋律子(現、永田)、永山隆(新、美杉台)、武藤文夫(現、双柳)、新井巧(現、井上)、関田直子(新、岩沢)、パタソンひとみ(新、平戸)、宮倉一夫(新、上畑)、加涌弘貴(現、美杉台)、金子敏江(現、大河原)、栗原義幸(現、川寺)、高橋道雄(新、中藤下郷)、滝沢修(現、岩沢)、鳥居誠明(現、緑町)、田島亘(新、征矢町)、野田直人(現、飯能)、山田利子(現、八幡町)、加藤由貴夫(現、新町)、野口和彦(現、前ケ貫)、中元太(現、落合)、大津力(現、飯能)、坂井悦子(新、川寺)。
党派別にみると、共産党4人、公明党3人、民進党1人、日本維新の会1人、保守系無所属(自由民主党推薦)8人。その他の保守系無所属8人、党派色のない無所属1人。
地区別にみると、加治地区の激戦模様が目立つ。椙田氏(川寺)が、市長選に回り現職が一人減ったが、それでも現職は5人。そこに5人の新人が名乗りを挙げた。新人の中でも、かなり票を集めるのでは、と噂される人が多く、現職もうかうか出来ない厳しい選挙戦必至の情勢。前回平成25年の選挙では、同地区で8人が立候補し7人が当選している。
前回の選挙は、今回と同じく定数19を巡って候補者25人で争われ、投票率50・32%、有効投票総数3万3584票を奪い合い、最も得票数の少ない当選者は、1090票で、次点者との票差はわずか3票だった。今回、一人多い26人で争われる選挙戦になりそうで、投票率、有効投票者数が前回レベルならば、当選ラインは1000から1100票前後となり、文字通り最後の1票を掛けて最後まで息の抜けない戦いとなる。
3月2日現在の選挙人名簿登録者数は、男3万4144人、女3万4656人、合計6万8800人。