消防団本部等詰所が竣工 飯能の防災拠点強化

建て替えが行われた消防団詰所

 飯能市稲荷町で進められていた飯能消防団(梨木幹雄団長)本部・第2分団(大附泰久分団長)詰所の建て替え工事が終わり、3月26日竣工式が挙行され本格的な業務が開始された。

 隣接する飯能日高消防署稲荷分署とともに、老朽化が進み、いつ発生するとも分からない首都直下型地震等大規模災害に耐えて、防災拠点としての役割を果たす事が難しくなっていたため、同所での建替え工事が行われていた。

 完成した詰所は、木造地上2階建て、建築面積約120平方メートル、延床面積約240平方メートル。団本部、女性消防団員室、会議室、第2分団車庫詰所。配備車両は小型ポンプを備えた積載車1台。

 飯能消防団は、団本部と11分団で構成され、平成28年度で総勢362人。

 そのうち、第2分団は23人。通称名で、一丁目、二丁目、柳原、栄町の一部を担当。西武池袋線飯能駅周辺に広がる市内最大の繁華街を火災などの災害から守っている。

 この日の竣工式には、あいにくの冷たい小雨の降る中、大久保勝飯能市長や、行政担当者、消防関係者、県・市議会議員など約45人が参加。飯能が安全であり続けることを祈願して、積載車車庫内で、神事が執り行われた。

 大久保市長、梨木消防団長、大附分団長のほか、五十嵐勉(一丁目)・島田洋一(二丁目)・藤井照男(柳原)の各自治会長、加藤義明同分団後援会長の7人が、玉串を奉納した。