ヤマノススメ返礼品が人気 ふるさと納税で限定生産
「ヤマノススメ」のふるさと納税返礼品が大人気──。飯能市は、TV放送もされたアニメ「ヤマノススメ」の関連グッズ7品目を昨年12月、ふるさと納税の返礼品に追加したところ、アニメファンなどから申し込みが殺到。1月12日時点で、800件近い寄付が寄せられ、1月半足らずで総額2000万円を超えている。
ヤマノススメは、インドア派で飯能市内の高校に通う女子高生が、幼馴染みの女子高生との再会をきっかけとして、登山に目覚めていく物語。アニメの主な舞台は飯能市で、天覧山、聖望学園、中央公民館、飯能駅前、東飯能駅前など、市内の各所がふんだんかつリアルに表現されている。
平成23年から、月刊漫画雑誌に掲載が開始され、25年からは、TVアニメとしても放映された。
返礼品の中で特に人気なのが、アニメの主人公の雪村あおいが背負っていたリュックのモデルになったCHUMS製バック。既に、生産が中止されていたが、今回ふるさと納税の返礼品として、限定500個が復刻した。
ふるさと納税として3万円以上同市に寄付した場合に選択できる返礼品だが、1月12日現在で、約370個申し込まれている。
ヤマノススメ関連グッズで、次に人気なのは、ヤマノススメのイラストが描かれた「ビクトリノックス
トラベラー」。ハサミ、ナイフ、缶切りなど12機能を持つ山などアウトドアで便利なグッズ。寄付2万円以上の返礼品で、申込はすでに100件を超えている。
そのほか、追加されたヤマノススメ関連の返礼品は、6つの機能を持つ「ビクトリノックス クラシック」、ラジオCD、サーモス山専ボトルとモチヅキカラビナカップのセット、NANGA製シュラフ。
シュラフは、8万円以上の返礼品だが、レギュラーとショート合わせて約50件の申込があった。
品物の発送は、これからで、物によっては、3か月以上かかるものもあるという。
同市賑わい創出課では、「飯能市の名前を全国に知ってもらうきっかけにすることも目的だが、『ヤマノススメを通して飯能市を知りました。これから応援します。遊びに行きます』など、熱いメッセージが多数寄せられています」と、予想以上の反響に喜びもひとしお。
同市では、ヤマノススメというコンテンツをこれからも大事にし、今後の展開を検討していくことにしている。