着々と進む歩道整備 原市場地内の県道

「キッチンHAMA」近くで行われている歩道整備

 県道飯能下名栗線の原市場地内で、道路利用者のための安全対策事業が県により継続実施されている。

 県道飯能下名栗線は、大字飯能から下名栗地内まで入間川に沿って伸びる延長約14・5キロメートルの主要幹線道路。沿線地域では古くから「名栗街道」と呼ばれ、生活に切り離せないライフラインとして親しまれている。

 沿道には学校、キャンプ場などのレジャー施設が立地していることや、同線の延長上に県観光の主要地、秩父地域があるなどから交通量は多い。

 しかし、もともとが屈曲している河川沿いを整備した路線という性格上、大型車のすれ違いが困難な狭幅員区間が、原市場、久須美、小瀬戸地内などに多数存在する。このため、県が道路改良に着手し、現在、住民要望もあった原市場地内を対象に歩道整備などに取り組んでいるもの。

 原市場中学校の市街地寄り、入間川に架かる宮ノ瀬橋付近については同中の通学路指定だが、歩道がない。このため、県は同橋から同中付近までの延長100メートル区間で歩道整備事業に乗り出し、現在32%の用地買収率となっている。

 また、赤沢地区の「キッチンHAMA」付近から名栗方面に向けて、入間川に張り出す形で歩道整備(総延長330メートル)も継続中。

 このうち、218メートルについては平成27年度で完成しており、残り112メートルは既に工事発注され、28年度末には全区間で歩道が完成する手筈だ。