交通事故多発 299号でキャンペーン
国道299号線で、深夜に速度超過を原因とする交通死亡事故が多発していることから、飯能市と飯能署は22日の夜間、白子にあるコンビニエンスストア・サンクス東吾野店前の道路で街頭キャンペーンを行った。また、同署では特に299号での取締りを強化していることから同時に実施し、整備不良のバイク3台を検挙した。
同市内では今年、4件の交通死亡事故が発生。1件目は3月13日午後2時頃、上赤工地内の県道飯能下名栗線で、82歳男性が運転する自転車が何らかの理由で街路灯柱に衝突し、バランスをくずして倒れ頭部を強打。
2件目は4月20日午前3時25分頃、白子地内の国道299号で、24歳男性が運転する普通乗用車が左カーブでハンドル操作を誤り、蛇行運転の末、道路左側の立木に衝突した。
3件目は7月26日午後7時35分頃、緑町地内の国道299号で、普通乗用車の運転手が進行方向の遠方を見ていたところ、横断歩道を横断中の75歳男性に気付きブレーキをかけるも間に合わず衝突。
4件目は10月18日午前1時28分頃、虎秀地内の国道299号で18歳男性が運転していたと思われる普通乗用車が右カーブを進行中、道路左側のガードレールと衝突。助手席に乗っていた17歳の女性が死亡した。
2・4件目は速度超過が原因の事故で、制限速度40キロのところ、100キロ以上のスピードを出して走行していたとみられる。
これらの事故や暴走行為を行う車両がいることから、飯能市と飯能署は合同でキャンペーンを実施。午後9時40分から、コンビニ前で飯能から秩父方面へ向かう車やバイクを停止させ、「死亡事故が多発しています」「道路はサーキットではありません」「暴走行為は、近隣住民の迷惑になるだけでなく、重大な交通事故を起こす原因になります」などと書かれたチラシの配布や声掛けなどを行い、安全運転の協力を呼び掛けた。
また、取締りも同時に実施し、この日は鶴ヶ島からやって来たバイク3台がマフラーの改造とタイヤが摩耗していたため、整備不良で検挙した。
同署管内では、物損事故が昨年よりも多少少ないものの、死亡事故については増加しており、自動車やバイク、自転車を運転する際には「スピードを出さない」「交差点では必ず一時停止する」「わき見運転はしない」と呼び掛けている。