横手台グラウンド開場 谷ケ﨑市長が始球式
日高市が横手台地区に整備を進めてきた多目的運動場「横手台グラウンド」が完成し、16日に開場式としてテープカットやソフトボールの試合が行われた。同グラウンドは西武鉄道から市に帰属された小学校用地を活用し、ソフトボール場2面や1週500メートルの周回路などを整備。面積は約2万7000平方メートル。
長年手つかずだった土地が眺望の良いグラウンドへ生まれ変わり、開場式で谷ケ﨑照雄市長は「周囲には素晴らしい景色が広がっている。市民の健康増進、地域コミュニティの場として活用して欲しい」と呼びかけた。
同グラウンドの土地は過去に、永田台・横手台地区の飯能日高分譲地の開発に伴い小学校用地として西武鉄道が造成する予定となっていたが、少子化などを理由に平成15年、市が小学校建設を断念した。
その後、同用地の活用方法について西武鉄道、市、地元自治会の3者で協議が進められ、北平沢地内の飯能寄居線バイパスの整備に伴い野球・ソフトボール場のある北平沢運動場の一部が使用できなくなることから、代替地としてソフトボール場を整備する計画がまとまり、西武鉄道が造成を行い隣接する山林部分の寄付と併せて約4万1000平方メートルを昨年10月に市へ帰属した。
このうちグラウンドとして整備されたのは約2万7000平方メートル。南北ソフトボール場2面と1週500メートルの周回路、トイレや倉庫を含む管理事務所1棟、利用者駐車場116台分、駐輪場、防球ネット、外周フェンス、国旗掲揚塔、足洗い場、ベンチ、防犯灯、給水設備、競技設備としてダッグアウト4か所、スコアボード2か所、ファウルポール4基、ピッチャープレート4か所、塁ベース8か所などが整備された。
また、グラウンド周辺にはケヤキ、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、コブシ、キンモクセイ、コナラ、クヌギ、ツツジなど約1200本が順次植栽されている。
開場式で谷ケ﨑市長は周辺住民の協力や工事関係者に感謝し、「飯能寄居バイパス整備の影響で北平沢グラウンドが使用できなくなり、スポーツ関係者の方々にはご迷惑をおかけしていたが、待ちに待った横手台グラウンドが完成した。周囲には素晴らしい景色が広がっている。市民の健康増進、地域コミュニティの場として大いに活用して頂きたい」と述べた。
また、大澤博行市議会議長は「学校用地として計画されていたこの土地がスポーツや地域コミュニティの拠点として活用されることは、大変喜ばしい」、小谷野五雄県議は「県も健康長寿として、健康で体を動かし長生きできるような取り組みを推進している。そうした意味でもこのグラウンドは宝物」と祝福した。
その後、谷ケ﨑市長、大澤議長、小谷野県議、横手台自治会の丹昭会長の4人がテープカットを行い、地元の横手台・永田台和太鼓クラブが和太鼓演奏を披露。閉式後は市ソフトボール協会の所属チームによる記念試合が行われ、谷ケ﨑市長が始球式を務めた。
同グラウンドはソフトボールのほか、軟式野球(学童)や少年サッカー、8人制サッカーなどに利用可能。今年度は市が管理し、その後はひだかアリーナや総合公園といった他の体育施設と同様、指定管理者を指定して管理する方針。
開場時間は午前9時から午後5時まで、休場日は第1・第3月曜日。専用利用を希望する場合には事前に利用許可申請を行い使用料を支払う。使用料はソフトボール場(1面)が半日1500円・1日3000円、競技場全体が半日3000円・1日6000円。
児童生徒や市教委が認めた団体が利用する場合は2分の1、市内(川越・坂戸・鶴ヶ島・川島・毛呂山・越生を含む)在住・在勤・在学者以外が利用する場合は2倍、営利目的の利用の場合は5倍となる。利用許可申請は利用希望日の5か月前から武蔵台公民館982・2950で受け付けている。