今年も名栗湖野外美術展 武州一揆150周年記念

山田さんとキャンバスになる名栗湖壁面

 秋の名栗湖畔を主会場にさまざまな芸術作品が展示される「名栗湖国際野外美術展」が、今年も1015日から開幕する。平成2年から始まり、今年で13回目。

 実行委員会(柏木正之会長)が主催し、飯能市、同教育委員会、同観光協会、飯能信用金庫ほかの後援。同湖がある飯能市名栗地区は、物価上昇により生活苦に喘いだ農民たちが「世直し」を合言葉に蜂起した慶応2年6月の「武州一揆」発生の地。その農民一揆から150周年となるため、美術展は「名栗武州一揆150周年記念」を冠した。

 今年の参加作家は、予定では約50人。海外勢としてはフランスから作家が訪れ、市内に滞在しながら創作するという。

 展示会場は紅葉が美しい名栗湖畔の周回道路沿いや、下流のキャンプ場ケニーズファミリービレッジに続く約1キロメートルの市道沿いの空き地など。会期は1120日まで。

 今年は野外美術展に関連し、名栗湖畔の壁面にペイントを施し、それが美術展の作品になるエコツー「自然の中でアーティストになろう」も企画されている。

 ダム管理事務所上流、認定NPO法人名栗カヌー工房近くの高さ2メートル、長さ50メートルの壁面に絵画を描くもの。実施日は10月8日。ガイドは同工房理事長の山田直行さん、鈴木まるみさん(いずれも野外美術展実行委員会)。

 エコツー参加希望者は、2日までに名栗カヌー工房へ申し込む。費用は1人3000円(昼食、保険など含む)。

 山田さんは、「壁面は下地が白色に塗ってあります。自然の下で自由に絵を描いて」と呼び掛けている。

 名栗湖国際野外美術展と壁面絵画エコツーの問合せは名栗カヌー工房(979・1117)へ。