古民家条例改正 使用料算定基準など質疑

 日高市議会(大澤博行議長)9月定例会で7日、一部議案の採決と議案質疑が行われ、任期満了を迎える教育委員会委員の島村由起男氏の再任について全員一致で同意した。

 議案質疑では一般会計歳入歳出決算について稲浦巌議員(鶴声会)、田中まどか議員(みんなの会)、28年度一般会計補正予算について佐藤真議員(共産)、田中議員、高麗郷古民家条例の一部改正について平井久美子議員(みんなの会)がそれぞれ質疑した。

 高麗郷古民家条例の一部改正は、これまで専用利用を認めていなかった母屋・客殿の一部、前庭を専用利用可能な施設として追加し、使用料を設定するもの。

 使用料は市民や市内の法人・団体が利用する場合、終日利用(午前9時~午後9時)は母屋が1万6000円、客殿が8000円、前庭が4000円などとし、施設全体を専用利用する場合の料金も見直され、終日利用は従来の2万円から4万円へ変更となる。

 質疑で平井議員は「どのような算定基準によって使用料を設定したのか」。また、「改正後の利用見込みはどのように考えているか」などと質した。

 答弁に立った関口正明市民生活部長は、使用料の算定基準について「現在の専用利用の基本金額となる床面積50平方メートルあたり終日4000円との整合を図るため、新たに追加する施設の床面積を確認し使用料を算定した」とし、「母屋は約200平方メートルで終日1万6000円、客殿は約100平方メートルで終日8000円。前庭は約150平方メートルだが、屋外であることなどを考慮した。施設全体の使用料については概ね各施設の使用料を積み上げ算定している」と説明した。

 また、改正後の専用利用の見込みとして「改正により、今まで利用希望があったものの専用利用ができなかった母屋、客殿部分について日本古来の伝統芸能やお茶会といった文化的な利用など幅広い分野での活用が可能となる。より多くの皆様に利用頂けると考える」と述べた。

 このほか、決算の審議にあたっては、鈴木健夫(委員長)、山田一繁(副委員長)、佐藤真、平井久美子、稲浦巌、大川戸岩夫、森崎成喜、齋藤忠芳の8議員による決算特別委員会が設置された。