聖望、4年ぶり決勝へ 甲子園まであと一つ
夏の高校野球で3年ぶりに準決勝に進出した聖望は26日、大宮東と対戦した。
聖望は初回に先制を許すもその裏に4番・大野の2点本塁打で逆転、4回にも大野の適時打で得点を重ねた。エース中川は終盤に失点を許し最終回には1点差に詰め寄られるも6対5で逃げ切り、平成24年以来4年ぶりの決勝進出をつかんだ。
決勝は27日正午から県営大宮球場で行われる。
初回、聖望の中川は初球を狙われ守備の乱れもあり3塁打とされると、続く遊ゴロの間に1失点。しかしその裏、2死から平柳が安打で出塁すると、飯能西中出身の大野が内角高めの球を完璧にとらえ、右翼スタンドに飛び込む2点本塁打を放ち逆転に成功、頼れる4番の一振りで流れを引き戻した。
相手投手の交代後も安打と犠打でプレッシャーを与え、4回には西川の安打と犠打などで1死1・3塁と好機を広げると松元のスクイズが相手の失策を誘い追加点。さらに1死満塁から大野が中前に抜ける適時打を放ち、相手守備の乱れの間に一挙3得点、計4点を追加した。
エース中川は2回以降立ち直り、5回までコースをつく丁寧な投球で相手打線を封じたが、6回に初めて四球を与えると安打を浴び1死2・3塁とされ、犠飛や3塁強襲の適時打で2失点。9回には味方の失策の後に適時打を浴び2失点と1点差に詰め寄られるピンチを招いたが、後続を打ち取り試合終了。
岡本幹成監督は「終盤、ピッチャーがバテた所にミスが出た。勝ててホッとした」と振り返り、決勝に向け「胸を借りるつもりで挑戦したい」と話した。
1塁側の応援席からは約200人が声援を送り、選手とともに4年ぶりの決勝進出を喜んだ。決勝戦には飯能市議会の砂長恒夫議長、松橋律子副議長が球場に出向く。大久保勝市長は公務があることから未定。聖望の生徒たちは2年生を中心に現地集合し、7年ぶりとなる甲子園行きを応援する。