日の丸を背に挑む3人 リオ五輪壮行会

吉田学長と握手を交わす矢澤選手

 飯能市阿須の駿河台大学卒業生の矢澤一輝さん(平成23年文化情報学部卒業)と妹の亜季さん(同26年現代文化学部卒業)が、8月のリオデジャネイロ五輪男子カヌースラローム種目、女子カヌースラローム種目に日本代表選手として出場する。

 また、女子ホッケー種目では、日本代表チーム(さくらジャパン)のバックアップメンバーとして、ゴールキーパーの大家涼子さん(同23年3月法学部卒業)も選出されている。

 同大学第2講義棟1階ロビーで壮行会が開かれ、赤と白の日本選手団公式スーツに身を包んだ矢澤一輝選手のみが出席。火打ち石の切り火で清めるなど吉田恒雄学長や学生らから激励を受けた。

 矢澤選手(27)は長野県飯田市出身の矢澤選手。父親の影響で小学1年生からカヌーを始め、入間市の東野高校を経て同大学に進学。在学中は北京五輪出場、広州アジア大会銀メダルを獲得し、卒業後はロンドン五輪では日本人歴代最高順位の9位に。その後もNHK杯や国体で優勝している。

 現在は長野県にある善光寺の僧侶となり、日中は勤めをこなし、夕方からカヌーの練習に励むという二足の草鞋を履く。

 壮行会では吉田学長が「矢澤選手、3回目のオリンピック出場、おめでとうございます。卒業生の3人のアスリートが晴れの舞台でご活躍されるということで大変誇らしい。駿大で学びながら鍛錬を重ねた素晴らしい先輩がいるということで、学ぶところはたくさんある。ご活躍を期待している」とエールを送った。

 その後、中島俊夫同窓会長から激励金が、カヌー部員から花束が贈呈された。

 矢澤選手は「前回、前々回のオリンピックとは環境が違い、オリンピックだけを目指す生活ではないが、試合に出るからにはメダルを目指したい。満足のいくような試合が出来れば。また、兄妹で大舞台に出場するので、妹のサポートも行いながら、2人で笑顔で皆さんに報告出来るように頑張りたい」と健闘を誓った。決意を述べた。

 遠征や合宿のため欠席した亜季選手と大家選手はメッセージを寄せた。