夏の交通事故防止運動 中央公園で出発式
「子どもと高齢者の交通事故防止」「自転車の安全利用の推進」「飲酒運転の根絶及び路上寝こみ等による交通事故の防止」を重点とした平成28年度夏の交通事故防止運動(15~24日)の出陣式が、飯能市民会館駐車場で開かれ、飯能署、飯能市、日高市、飯能地方交通安全協会をはじめ管内の交通安全関係団体の関係者らが参加した。
服装・車両点検、1日署長を委嘱された聖望学園高校体操部2年生の加藤紀香さんによる交通安全宣言、飯能市立飯能西中学校吹奏楽部による演奏が行われ、交通事故防止への意識を高めた。
飯能署管内の今年の死亡事故件数は11日現在で3件。1件目は1月29日午前4時頃、日高市高麗本郷の国道299号沿いで、秩父方面に進行中の乗用車が対向車線にはみ出し、大型トレーラーと衝突、その衝撃で民家に突っ込み、乗用車を運転していた50代男性が死亡。
2件目は3月13日午後2時頃、飯能市上赤工の県道の歩道を電動アシスト自転車で走行していた80代男性が、何らかの拍子で進行方向に向かって左側にある街路灯に接触して転倒、頭部を強打した。3件目は4月20日午前3時半頃、飯能市白子の国道299号で、入間方面へ向かっていた20代男性運転の乗用車が道路左側の立木に正面衝突し、運転席部分が潰れるなど大破した。
出陣式では、飯能署の福島謙治署長をはじめ来賓の大久保勝飯能市長、谷ケ﨑照雄日高市長、小谷野五雄県議、内沼博史県議が挨拶。
福島署長は「飯能署管内では、3人が尊い命をなくされている。“スピード”“自転車”“高齢者”の3つがキーワードとなっており、こういったところに十分注意しながら交通指導などを行っていきたい。管内は観光地であるため、これから夏に向かって多くの人が管内に入ってくる。警察としても皆さんと手を携えながら、1件でも悲惨な事故を無くすように努力していきたい」と挨拶した。
その後、1日署長の加藤さん、福島署長を先頭に関係者による服装・車両点検が行われ、加藤さんが交通安全宣言を述べたほか、飯能西中吹奏楽部による演奏が披露され、出陣式に華を添えた。
交通安全宣言は次の通り。
交通事故のない社会は、人々の永遠の願いです。しかし、この願いと努力にもかかわらず、依然として悲惨な交通事故が多く発生しています。
私たちは、夏の交通事故防止運動の出陣式において、改めて命の大切さを心に刻み、交通事故のない明るい社会を目指し、私たちに出来ることをみんなで推進していくことを誓います。
一、子どもと高齢者の交通事故防止活動の推進
一、歩行中・自転車乗用中の交通故防止活動の推進
一、自転車の安全利用の推進
一、飲酒運転の撲滅
以上宣言します。