選挙区と比例代表取り違え 投票用紙15人に誤交付
飯能市稲荷町の一丁目クラブ内の「第4投票区投票所」で、市の担当職員が15人に対し、参院選選挙区と比例代表の投票用紙を逆に交付した問題で、市選挙管理委員会の浅見有二委員長は「初歩的な確認を怠り、投票をした有権者の方々に心より深くお詫び申し上げます」とコメントしている。
市には「反省して再発防止を明確に示してほしい」といった内容の苦情が電話やメールで複数寄せられているという。
市選管によると、午前7時から投票が始まった第4投票区投票所で、投票用紙を預かった市の男性職員が選挙区、比例代表の2人の用紙交付係に渡す際に取り違えた。
受付後、黄色用紙の選挙区、その後に白色用紙による比例代表の投票となるが、これを逆に交付してしまった。
15分後、比例代表の投票用紙を13人目まで交付したところで用紙交付係がミスに気づいた。その後、用紙を正しく戻したが、既に15人が投票を終了していた。この投票について無効票になる可能性が高い。
選挙区用、比例代表用の2人の用紙交付係に投票用紙を渡した担当職員と2人の用紙交付係の3人が確認を怠ったことが原因。3人の職員はいずれも選挙事務の経験者だった。
問題発覚後、浅見委員長と嶋田一幸書記長の2人が15人の自宅を回り、謝罪した。飯能市の選挙事務で、誤りが発生したのは今回が初めて。
浅見有二選挙管理委員会委員長のコメント
「きわめて初歩的な確認を怠り、投票をした有権者の方々に心より深くお詫び申し上げます。このようなことを二度と繰り返さないように管理執行には厳正に対処いたします。また、事務従事者の再教育、指導徹底に努めてまいります」。