消滅から発展可能性都市へ 市が各地区巡回し説明会
平成28年度から同37年度までの飯能市のまちづくり方針を示す「第5次総合振興計画」など上位計画を住民説明する市のまちづくり地域説明会が、5日夜の精明地区行政センター会場を皮切りに始まった。
市からは上良二副市長、細田幸二地方創生推進統括監、新井洋一郎企画総務部企画調整担当部長らが出席。中で、上副市長は宮沢湖への「メッツァ」「飯能河原」、阿須の「あけぼの子どもの森公園」で観光客を呼ぶ込むための「トライアングルゾーン」を形成するとともに、消防稲荷分署から子ども図書館にかけて飲食店など新たな店舗誘致に乗り出したい考えも明らかにした。
説明会は6日第二区、7日中央地区行政センターで行われた。
初日、精明地区では会場正面に設置した大型スクリーンに説明骨子を投射しながら、上副市長が「消滅可能性都市」から「発展可能性都市」へと転換を図るために市が取り組むべき施策を説明。
その中で、同副市長は市政発展の鍵となる同地区北西の宮沢湖に来年開設のムーミンテーマパーク「メッツァ」について「積極的な誘致を進め、昨年6月30日に決定した」とし、「(今後の計画など)一番最初に精明地区に説明したい」などと話した。
また、ふるさと納税制度を活用した国内唯一の「ムーミン基金」について「(ふるさと納税)去年1年間の金額を6月30日で超え、1600万円になった」と報告。返礼品については飯能のためにのみ制作されたムーミンデザインのTシャツとバッグを披露。その上で、「北欧直輸入の食料品をムーミン基金の返礼品にしたい」との考えも示した。
同副市長は将来的に国内外に誇れ、飯能観光の代表的施設となる「メッツァ」「飯能河原」「あけぼの子どもの森公園」の3地点を観光客らが巡る「都市回廊」(トライアングルゾーン)を形成。こうした飯能に来てもらう仕掛けづくりを積極的に展開しながら定住人口増も図り、「飯能の勢いを取り戻したい」などと強調した。
その後、第5次総合振興計画基本構想、まち・ひと・しごと創生総合戦略について、それぞれ担当部長が概略説明した。
「メッツァ」事業の進捗について、市によると基本構想、基本計画の策定中という。
今後のまちづくり地域説明会の日時と会場は、次のとおり。
▽8日(金)=富士見地区行政センター▽11日(月)=双柳地区行政センター▽13日(水)=加治地区行政センター▽14日(木)=東吾野地区行政センター▽15日(金)=南高麗地区行政センター▽20日(水)=吾野地区行政センター▽21日(木)=加治東地区行政センター▽25日(月)=名栗地区行政センター▽28日(木)=原市場地区行政センター▽29日(金)=美杉台地区行政センター。いずれも時間は午後7時から同8時半まで。