飯能市選挙サポーター 駿大生9人を任命
飯能市選挙管理委員会は2日、若者への選挙啓発を行うため、駿河台大学の学生9人を「飯能市選挙サポーター」に任命した。
平成23年度に締結した駿大と飯能市との連携事業に関する基本協定に基づいた連携の一つとして、同制度を創設。若者の投票率低下の防止や選挙権が18歳に引き下がったことに対する啓発をはじめ、実際に選挙事務に携わることで、より実践的に選挙の意義と現状を認識してもらい、若者の視点で選挙の投票率を上げる方法を研究、実践することが目的。
同サポーターたちは、7月に予定されている参議院議員通常選挙の期日前投票の投票事務や飯能駅周辺での啓発活動を、同市明るい選挙推進協議会、同市選挙管理委員会と共同で実施するほか、平成29年4月に予定される飯能市議会議員一般選挙の投票率向上のための啓発方法の研究などを行っていく。
構成メンバーは法学部3年生の荻野翔平さん(リーダー)、森永一郎さん(サブリーダー)、2年生の臼井将洋さん、川添綾香さん、黒澤佑里香さん、塚原裕貴さん、冨岡勇輔さん、原嶋祐輝さん、森岡竜平さんの計9人で、学内公募によるもの。任期は来年3月31日までとなっている。
庁舎内で行われた任命式では、浅見有二選挙管理委員長が「若年層は、全国的に投票率の低下が問題となっている。これからの日本を支えていくのは皆さん。選挙に行くことが重要であり、選挙サポーターの皆さんの若い柔軟な発想で、特に同年代の若年層の有権者が投票に興味を持つよう、様々な啓発活動を提案してもらえれば」と挨拶し、任命書を交付した。
その後、大久保勝市長が「選挙に行くのは、今までは20歳以上だったが、18歳からとなった。どちらかというと20代の方々は選挙や政治にあまり興味を持っていないと聞いているが、皆さんのような若者がサポーターになってくれるのは、大人としてありがたい。若い力で同世代の人に、選挙へ行くことの大切さを啓発してもらえたら、必ずや投票率が上がると思っている」と激励の言葉を贈った。
リーダーを務める荻野翔平さん(3年)は「友人や身近な人にも啓発していきたい」と意気込みを語った。