国際興業バス 山間部路線で減便 運行維持困難と
利用者の減少などを理由に平成25年3月末で飯能市内の全路線を廃止するとしていた国際興業(株)飯能営業所は、その後、市からの補助金拡大などで路線を存続しているが、利用者減に歯止めがかからないなどとして、今月16日から山間部の路線について減便する。
国際興業は5月26日前後に、「中藤・中沢方面」や「南高麗・間野黒指方面」などの停留所に「飯能地区他輸送力調整のお知らせ」を掲出し、住民に周知を図っている。
それによると、運行回数の減便、または運行時刻が変更となるのは、「原市場・さわらびの湯・名栗車庫・名郷・湯の沢方面」「中藤・中沢方面」「南高麗・間野黒指方面」「埼玉医大方面」。
名栗方面は平日32便を3便、休日37便を7便減らし、一部系統で始発最終便の時刻変更を行う。中藤方面についても平日11便と休日10便から減便が行われる。
南高麗・間野黒指方面の最終バスは現在飯能駅発午後7時19分だが、16日からは同便をなくし、これにより最終バスは飯能駅発午後4時5分となる。
人口減少などに伴う利用者減が最大の要因だが、市は観光施策の推進のためにも路線バスは重要な交通手段との考えから、今後、地域とともに公共交通の在り方について検討していく方針。
市は平成25年の飯能営業所撤退問題で、路線運営する国際興業に毎年6300万円を助成している。