アットホームな「我が家」竣工祝う 太陽の家
社会福祉法人埼玉現成会(飯能市永田、長棹美枝子理事長)が飯能市下加治地内に建設を進めていた障害者グループホーム「太陽の家」が完成し、12日、内覧会や竣工披露式典が行われた。
式には大久保勝市長、内沼博史県議、埼玉西部消防組合議会長を務める野田直人市議をはじめ、市や福祉関係者らが多数出席し、施設の完成を祝った。
建物は鉄骨造2階建て。延べ床面積266平方メートル。入所5人、ショートステイ3人の障害者のための住まいで、木材を多く取り入れ、日当たりや風通しの良い居室で温かみのあるアットホームな我が家を演出した。開所は4月。
長棹理事長は「このたび下加治地区にグループホーム太陽の家を開設することにより、障害者の方々がより一層、行動範囲を広げて頂くことが可能となり、これまで以上にノーマライゼーション推進のお手伝いをすることができるならば、こんなに嬉しいことはない」。
さらに「今、私たちを取り巻く超高齢化社会、少子化社会、一極集中という状況の中、地方都市が抱える人口流出・減少というのは、飯能市にとっても他人事ではない。そんな時代だからこそ、障害者の方々が支えてもらうだけの社会ではなく、健常者が障害者の方にエネルギーやパワーを頂き、障害者も健常者も弱みを強みに変えることができるならば、日本が目指す1億総活躍社会、そして飯能市にとっても、飯能市民総活躍社会が実現できるのではないか」と述べ、関係者や地域の協力に感謝。
その後、設計・管理の賢プランズ設計事務所(東京都中野)、施工の三光建設(川越市)への感謝状贈呈が行われ、来賓を代表して大久保市長、内沼県議、野田市議が祝辞を述べた。
大久保市長は「飯能市は“ニュー福祉”を掲げている。福祉というのはとかく、苦しい、悲しい、お金がかかるとかイメージが悪い。そうではなく、もっと福祉を前に出し堂々と応援していくよう努めている。太陽は光り輝く。福祉が無ければ太陽が無い、太陽が無ければ飯能市の光も無い。このたびの太陽の家をはじめとする埼玉現成会の事業展開は、私たちにとって大きな存在」などと語り、施設の発展を願った。