まちと里つなぐひな飾り パンフ手に散策楽しむ人々

0219絹甚

[「絹甚」の展示にうっとりの女性たち]

 飯能ひなり展が始まり、市内各所にはパンフレットを手にひな巡りを楽しむ人々が連日訪れている。128の商店や施設、民家がショーウインドーや室内に豪華な段飾りや趣向を凝らしたひな人形を飾り付けており、見る人をうっとりさせている。

 メイン会場となる絹甚には御殿雛や織物による雛壇絵図などに加え、絹甚運営委員会企画事業「飯能布塾」の製作ボランティアが制作したつるし飾りが展示されている。

 古い着物や絹の布を利用し作られたツルやハト、ボタン、モモなどが会場を彩っている。また、子どもが丈夫に育つよう願いを込めた着物「百徳着物」も展示されている。

 主催する飯能ひな飾り展実行委員会の井上七恵代表は「まちなかから里山といわれる名栗、吾野とを結ぶ力をおひな様は持っている。それぞれに素晴らしい地域なので散策を楽しんでもらい、地域の良さを感じてもらえたら」と話している。

 飯能の春の風物詩として定着し、賑わいを創出し地域の活性化に繋げたとして、飯能市商店街連盟が上田清司県知事から表彰された。同表彰は地域商業の魅力を発信し、商店街の活性化に寄与した取り組みを顕彰する埼玉県元気な商店街応援事業によるもの。