長澤の大澤さん、国風盆栽展7度目の入選

[入選した作品]

 飯能市長澤の大澤茂さん(73)が所有する盆栽「ザクロ」が、日本で最もレベルと格調の高い盆栽展として知られる第90回「国風盆栽展」で入選を果たした。入選は今回で7度目。国風展は2月10日から13日まで上野の東京都立美術館で一般公開される。

 飯能市の名物づくりのため市内でザクロの植樹などが行われていた事から、「飯能に住んでいる者として、飯能らしさを生かした木で入選するのか夢だった」と語る。

 ねじ幹ザクロの盆栽は親木の根元から幹が立っている三幹立で親子の絆」をイメージし、大澤さんが20年程手塩にかけ育ててきた逸品だ。

 大澤さんは中学校の頃に隣に住むおじいさんから手ほどきを受け、趣味として半世紀以上続けてきた。数多くの展覧会へ出品を重ね、国風盆栽展では平成9年、第71回展で初入選を果たし、その後7377788087回展で入選している。

 大澤さんは「途中、枯れてしまいそうになり心配した事もあるが、飯能らしさを発信できるザクロで入選する事が出来て嬉しかった。盆栽は限りなく奥が深く、人生の友である。愛情を込めて育てれば、それだけ美しく成長する」と話し、「来年は大宮で由緒ある世界大会が開催される。その大会にも挑戦しようと思っている」と更なる飛躍を誓う。