災害時の廃棄物処理 環境保全協同組合と協定

[協定締結式で挨拶する齋藤代表理事]

 日高市は、市の浄化槽清掃業許可事業者9社で構成される日高環境保全協同組合(齋藤実代表理事)と「災害時における廃棄物処理に関する協定」を締結した。

 同協定は、大規模災害が発生し市が避難所を開設した際、要請に応じて組合事業者が仮設トイレの設置や生活用水給水車の配備、し尿処理、災害により発生した廃棄物の収集・運搬、また、各車両に搭載されているドライブレコーダーでの被害状況の確認などを優先的に行って市の災害対策を支援するもの。

 協定締結式は市役所で行われ、各事業者の代表者が顔を揃える中、谷ケ﨑照雄市長と齋藤代表理事が協定書にサインを交わした。

 谷ケ﨑市長は「組合の皆様には日頃より市の環境行政にご協力頂き、市民の生活を支えて頂いている。全国的に災害が多く、昨年の豪雨災害では常総市に廃棄物がまだ3万トンも残っていて処理が出来ない状況にあると聞く。そのような中、こうした協定を結んで頂けることは市としても心強い。万一の際には皆さんの車両に搭載されたドライブレコーダーや無線を使って災害状況等も提供頂けるとのこと。大変ありがたい」と感謝を述べた。

 齋藤代表理事は、「電気・ガス・水道に関しては、ライフラインということでいち早く復旧工事が行われるが、災害廃棄物やし尿、ゴミなどは後回しとなっているのが現状。当組合としては、災害があった際にはすぐに駆けつける用意ができている。市民の安心安全を守り、信頼頂ける業者として一層の努力をして参りたい」と述べた。