「日本一の曼珠沙華」 市の花へ追加指定
マンジュシャゲを「市の花」として10月1日付で追加指定する日高市は22日、花が見頃を迎えた巾着田の会場で「宣言セレモニー」を開催した。
この日は雨に見舞われたものの、一面に咲く花を楽しもうと各地から行楽客が訪れ、セレモニーでは谷ケ﨑照雄市長による宣言やくす玉開披などが行われた。
セレモニーには、谷ケ﨑市長、大澤博行市議会議長、小谷野五雄県議、猪俣利雄商工会長、駒井正治観光協会長らが出席したほか、高句麗衣装を身に着け、造花のマンジュシャゲを手にした埼玉女子短期大学の学生が花を添えた。
谷ケ﨑市長は「日高市のマンジュシャゲは日本一の群生地として近隣に知れ渡っているが、これまで市の花はハギであり、市民アンケートにより多くの賛同を頂き、ハギに加えてマンジュシャゲを指定させて頂くこととした。他の自治体では、福岡県のうきは市、若宮市がヒガンバナを市の花としている。ヒガンバナというのは全国各地でさまざまな呼び名があり、一説によると1000以上あるという。日高市はヒガンバナではなく、マンジュシャゲの名前で指定させて頂く。これは全国でも初めてになる」と述べた。
その後、谷ケ﨑市長が追加指定の宣言を行い、くす玉を開披、上空には「日高市の花・曼珠沙華」と記されたアドバルーンが舞った。ステージではアトラクションとして、歌手の松山優太さん、Assyさんがマンジュシャゲにちなんだ曲を披露したほか、来場者100人にマンジュシャゲの球根をプレゼントした。
日高市は昭和55年の町制25周年の際、市民の投票により、市の花「ハギ」・市の木「モクセイ」・鳥「カワセミ」を制定。
マンジュシャゲの追加指定にあたっては、平成26年に第5次総合計画後期基本計画の策定に向けて実施した市民アンケートの中で、意向を調査し「ハギからマンジュシャゲへ変更してもよい」が46%と最も高く、「ハギとマンジュシャゲの両方あってもよい」が23%、「ハギのままがよい」が15%、「どちらでもよい」が14%との回答が寄せられ、従来のハギについても市民の愛着が高いことから、市の花を変更するのではなく、マンジュシャゲを追加指定することを決めた。指定日は「日高市民の日」の10月1日。